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【ジャワトラ】特徴や生息地・絶滅した原因・生き残りの可能性まとめ

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引き締まった体に、細い縞模様。

火山に囲まれた熱帯の大都市・ジャワ島には、かつて最強の肉食獣であるジャワトラが暮らしていました。

肉食獣の頂点に君臨していたはずの彼らは、どのような生活を送り、そしてなぜ絶滅してしまったのか。

今回はそんなジャワトラについて調べてみました。

「ジャワトラ」とは

身体的特徴

体長は約250㎝、体重はオス100~140㎏、メス75~115㎏ほど。現存するトラよりは一回りほど小さく、スマトラトラと同じくらいの大きさだと言います。

体毛は明るい茶褐色で、頬と耳の内側、あごをのぞいた体毛は短かったそうです。耳の内側の毛は7㎝、あごの毛は12㎝ほどもあったそう。

トラの特徴である縦じまは、1本1本が細く、2本が束になって並んでいるような柄をしていました。

写真を見ると、尻尾の部分の縞だけは少し太くなっているようでした。

そして、スマトラトラなどと比べると、非常に足の大きいトラだったそうです。

生態的特徴

ジャワトラは、ほかのトラたちと同じようにシカやイノシシなどの大型哺乳類のほかに、水鳥や爬虫類といったものを餌として食べていたようです。

他のネコ科の動物と違う部分は、彼らが群れをつくらず単独で生活していたということです。

「ジャワトラ」の分布・生息地

ジャワトラはその名の通り、インドネシアのジャワ島にだけすむ固有種でした。

「ジャワトラ」の絶滅した原因

絶滅の要因は以下の3つが主だったものだとされています。

生息地の減少

人口の増加に伴って主食となる米が不足したため、人々は稲作地を確保するために森林を開拓し始めました。

その結果、1938年には島の表面積の23%を占めていた自然林は1975年にはわずか8パーセントにまで減少してしまったのです。

また、大戦中にプランテーションによってさらに森林の減少に拍車をかけました。

餌となる動物の減少

生息地を追われたのはジャワトラだけではありません。

農地開発に伴って、ジャワトラの餌であったシカなども住む場所を失い、数を減らしていきました。

狩猟

また、反政府勢力が資金源のためにジャワトラを乱獲した、というのも原因の一つだそうです。

ジャワトラの最後の目撃情報は、1976年のジャワ島東部のメル・ベディリ国立公園においてだと言われています。

インドネシアの自然保護当局は野生保護地区の拡大を実行しましたが、これらの措置はジャワトラの種の保存には遅すぎるものでした。

1993年~1994年のあいだ、1年間にわたって調査を行ったにもかかわらず姿を発見できなかったため、2003年には国際自然保護連合によって絶滅が宣言されました。

「ジャワトラ」の生き残りの可能性

しかし、ジャワトラの生存を信じ、今も調査を続ける人々がいます。

2017年には、バンデン州のウジュン・クロン国立公園がジャワトラの本格的な調査を始めたと発表しました。

そしてなんと、近年になって、ジャワ島の南にあるスカマデビーチという場所で、足跡など目撃情報が相次いでいるのです。

こうした人々の熱意が、いつの日か私たちをジャワトラと出会わせてくれるかもしれません。たのしみですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

最期にご紹介した動画では、ジャワトラの生き残りを裏付ける様々な証拠が見つかりました。
調査を進めていた生物学者のフォレスト・ガランデさんは、最後にこう結んでいます。

「どうして絶滅したと断定的に宣言したのか、理解できないほどです。根拠はたくさんあるのに、誰も調査しようと思わなかったなんて。」

ジャワトラだけでなく、他の絶滅したと思われている生き物たちだって、この地球のどこかで連綿とその命を繋いでいるかもしれない、そう考えると、少しわくわくしてきませんか?