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【アカフサオネズミカンガルーとは】絶滅寸前の原因や現在を紹介

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アカフサオネズミカンガルー。

動物に多少関心のある方でも、この名前を聞いたことのある方はあまり多くないかもしれません。

この不思議な生き物、実は「ネズミカンガルー科」の動物で、ネズミでもカンガルーでもないんです。

じゃあいったいどんな生き物なの?今回はそんなアカフサオネズミカンガルーの生態について調べていきたいと思います!

「アカフサオネズミカンガルー」とは

身体的特徴

私たちが「カンガルー」と聞いて想像するのは、おそらく体が大きく、太い尻尾を持った、筋肉隆々の有袋類の姿かと思います。

しかしアカフサオネズミカンガルーは、どちらかというとネズミに近いような見た目をしているのです。

40㎝程度のまるく小さな体に、薄茶色でふわふわとした毛。

体重は1.4~1.8㎏くらいの重さになるそう。カンガルーに似ているところと言えば、ぴょんぴょんとすばしっこく跳ねまわるところでしょうか。

生態的特徴

藪の多い地域で生息し、日中は地面を掘って作った浅いくぼみで休んでいます。

巣は草や葉、樹皮などの材料を高く積み上げ、外から見えないようになっているそうです。

生後8ヶ月~11ヶ月程度で性成熟し、妊娠期間も21日程度と短いため、体の機能的にもネズミに近いと言えそうです。

食料としては主にトリュフや草の根、昆虫などを食べていました。

時にはその小さな体に見合わず、食料のために巣から最大1.5㎞も移動したそう。


「アカフサオネズミカンガルー」の分布・生息地

オーストラリア南東部とタスマニア東部にで生息が確認されているようです。

その中でも、開けた場所にあるユーカリの森や草の茂った森林地帯を好んでいたそうです。

「アカフサオネズミカンガルー」の数が減った原因

オーストラリアに、彼らの天敵であるアカギツネやアナウサギの持ち込まれたことがその減少の主な理由のようです。

どんどん数が減ってしまい、1920年ごろにはオーストラリア本土で一度絶滅が確認されましたが、一部が運よくタスマニアで生き延びていたのです。

そして2012年には首都キャンベラの近くの自然保護地区で数匹が保護され、今に至ります。

「アカフサオネズミカンガルー」の現在

今現在、一匹のアカフサオネズミカンガルーが、オーストラリアの知られざる動物たちを人々に広めるための「モフモフ大使」として活躍しています。

その名はブライアン。彼はオーストラリア国内の様々な学校を訪れ、子供たちに国際自然保護連合のレッドリストで「近危急種」に指定されているアカフサオネズミカンガルーについて教える仕事をしているそう。


ブライアンはいつも遊んだり、トウモロコシを食べたり、居眠りして過ごしているそうです。

まとめ

一度は絶滅の窮地に立たされながらも、何とかその命の火を灯し続けることに成功したアカフサオネズミカンガルー。

そこにはたくさんの人々の、知られざる苦悩があったことでしょう。

彼らには絶滅の危機に瀕した物たちの窮状を伝えるだけでなく、種の保存のために人間にも出来ることが少なからずあるのだという証明として、ますます繁栄していってほしいと願わずにはいられません。