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【オオスベトカゲとは】生息地や絶滅の原因・生き残りの可能性まとめ

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遙か昔、中生代より、姿を変えずに生きてきた動物がいました。

オオスベトカゲ。

恐竜の生き残りだとも言われる彼らは、東大西洋の小さな島で、ひっそりと息絶えていきました。

彼らにいったい何があったのか。今回はオオスベトカゲの絶滅への道のりを辿ってみたいと思います。

「オオスベトカゲ」とは

身体的特徴

全長はおよそ60㎝。他のスベトカゲと比較すると、その大きさは2倍にもなります。

頑丈な尻尾、重たい胴体、しっかりした手足と、トカゲと同じ特徴を備えていました。

体は淡黄色のすべすべしたうろこでおおわれており、茶色とオレンジ色の斑がありました。

住んでいた島には哺乳類がおらず、天敵に脅かされることのない生活を送っていたため進化の必要がなかったことが、古くから同じ姿を維持できた理由だそうです。

生態的特徴

夜に餌をあさり、主に植物の種を食べていたようですか、時には鳥の卵やヒナを食べることもあったようです。

砂地をで日向ぼっこをし、暑いときは穴を掘ってその中に入っていました。

「オオスベトカゲ」の分布・生息地

東大西洋の離れ島・カーボベルテ諸島に属するブランコ島とラソ島にくらしていました。

今でこそ砂地と岩に覆われた島ですが、当時は植生も豊かで、オオスベトカゲの好む草地が広がっていました。

また歴史的にはさらに広く分布していたようで、半化石化した遺骸がサン・ヴィンセンテ島やサンタ・ルシア島からも見つかっています。

「オオスベトカゲ」の絶滅した原因

オオスベトカゲの不運は、彼らに肉が多く、味も良いことから始まりました。

1833年に30人の囚人が流刑のために島にやってきました。

オオスベトカゲは食用のために捕まり、食べ尽くされていきました。

その上、厚い脂肪には傷をよくする効果もあったため、傷薬として取引されるようにもなったのです。

その上、囚人たちは木を切り倒しました。半樹上性だった彼らは住処を奪われてしまったのです。

こうして住処をも奪われた彼らは、はかなくも1940年には絶滅しました。

「オオスベトカゲ」の生き残りの可能性

1940年以降は目撃情報もありません。この世に6つの標本を残して、彼らは絶滅してしまいました。

まとめ

はるかかなた、恐竜の時代から、連綿とその生を繋いできたオオスベトカゲ。

彼らが絶滅してしまったことで、悠久の時を繋ぐ鎖がまた一つ切れてしまったということが残念でなりません。