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【カタアカバンディクートとは】生息地や絶滅の原因・生き残りの可能性まとめ

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「カタアカバンディクート」とは

和名「フクロウサギ」とも呼ばれる有袋類の仲間であり、その見た目は、ウサギのように長い耳を持つネズミやワラビーといった姿です。

大きさは20〜27cm前後で、体の半分程の長さがある尻尾を持っており、バンディクートの中では小型種でした。

腹側は白、背中側は暗いオレンジ色の体毛に覆われており、前肢の付け根、肩にあたる部分に明るいオレンジ色の模様があった事が名前の由来とされています。

鼻先は尖り、前肢には穴堀りに適した頑丈な平爪がありました。

草原や森林等で一頭かつがいで生活をし、地中にトンネルを掘って巣穴を作ったり、巣に草や小枝で屋根を作ったりと器用な種類だったようです。

夜行性で、夜になると巣から出て活動を始めます。食性は雑食性でキノコや果実を食べていますが、主に尖った鼻先や前肢を使って掘り出した虫を主に食べていたと考えられています。

有袋類なので「育児嚢」という袋があり、この袋は体の後方に開く仕組みです。幼体は未熟児で産まれるため、この袋に入れて子育てをします。

詳しい出産数は分かりませんが、体の大きさから2〜4頭くらいと考えられます。

「カタアカバンディクート」の分布・生息地

バンディクートの仲間はオーストラリアやパプアニューギニア、インドネシアに生息しており、カタアカバンディクートはオーストラリアのウエスタンオーストラリア州東部やサウスオーストラリア州等に生息していたと考えられています。

草原や森林の茂み、薮の中を生活場所にしていたと考えられており、地中に穴を掘ったり草の茂みにくぼんだ巣を作って生活していたそうです。

「カタアカバンディクート」の絶滅した原因

詳しい絶滅理由は分かっていませんが、生息地域にやって来た人間による土地の開発や環境破壊、連れ込まれた犬や猫等に捕食された事によって数を減らし、絶滅してしまったそうです。

カタアカバンディクートは少なくとも1930年代には発見例も無く、既に絶滅してしまったと判断されています。

「カタアカバンディクート」の生き残りの可能性

1930年代から既に姿を消してしまったカタアカバンディクートが現在生き残っている可能性は殆どないと思われます。

バンディクートの仲間は小さく、生息地でもヘビやワニ、タカ等に捕食される側なのは明らかです。

そこに生活場所である森林や草原を奪われ、新たな捕食者まで来てしまってはカタアカバンディクートには為す術がなかったのでしょう。

現存するバンディクートの仲間達も、移入種や生息地の環境破壊によって数を減らしている種類が多いです。

余談ですが、現存種であるミミナガバンディクートはアクションゲームで有名な「クラッシュバンディクー」のモデルと言われています。

ゲームの中ではコミカルで元気いっぱいですが、そのストーリーを見ると悪事を働く人間がおり、様々な仕掛けやアクションを攻略しながらやっつけるという流れです。

この「悪い人間をやっつける」というストーリーには、人間によって姿を消しているバンディクート達の仕返しという意味も込められているのかも知れません。

せめて、生き残っているバンディクート達がカタアカバンディクートのように絶滅しないように祈りたいです。