ミソサザイ、というのはスズメ目ミソサザイ科に属する小さな鳥です。
その中でもダイトウミソサザイというのは、大東諸島に暮らしていたと考えられるミソサザイの亜種です。
わかっていることは限られていますが、今回はそんな彼らについてまとめてみました。
「ダイトウミソサザイ」とは
身体的特徴
ダイトウミソサザイそのものの姿に関する言及は残念ながら見つけることができませんでした。
「サザイ」というのが古い言葉で小さい鳥を指す「サザキ」が転じたものであると言われている通り、ミソサザイは全長が11㎝ほど、体重7g~13gと、鳥の中でもかなり小型のものだったようです。
生態的特徴
こちらもはっきりとしたことがわかっているわけではありませんが、他のミソサザイと同じようにクモや昆虫を食べる虫食の鳥だったのではないでしょうか。
「ダイトウミソサザイ」の分布・生息地
沖縄県東部の大東群島などで採集されました。
ミソサザイは様々な地域に亜種がおり、ダイトウミソサザイはそのうちの一つでした。
「ダイトウミソサザイ」の絶滅した原因
詳しいことはわかっていませんが、島の人口が増え、軍事基地の建設が進んだことで、生息地を奪われたことが原因なのではないかと言われています。
「ダイトウミソサザイ」の生き残りの可能性
そもそも、ダイトウミソサザイは1938年に大東群島本島南大東島で採集されたオスの標本以外にその生存を裏付ける証拠が何もないため、種としての確立にも疑問を持たれているようです。
どちらにせよ、地球上で彼らの姿を見ることは難しいでしょう。
まとめ
人知れず暮らし、人知れず消えていった幻の鳥・ダイトウミソサザイ。
もし本当に生きていたとするならば、どんな声で鳴き、どんなに優雅に空を飛んでいたのでしょうか。