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【ピンタゾウガメとは】生息地や絶滅の原因・生き残りの可能性まとめ

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「ピンタゾウガメ」とは

ピンタゾウガメは、リクガメ科ナンベイリクガメ属に属するリクガメの仲間です。

過去のレッドリストにおいては、ナンベイリクガメ属のガラパゴスゾウガメの亜種とされていましたが、その後の形態や遺伝子の解析から、ナンベイリクガメ属の単独の種として扱うようになったとされています。

甲羅の大きさは最大で98cmで、甲羅の形は細長く扁平で、鞍型をしています。

「ロンサム・ジョージ」(日本語で ひとりぼっちのジョージ)名づけられた個体が最後に生存が確認されている個体で、2012年6月24日にロンサム・ジョージが死亡したことで絶滅したと考えられています。

死亡推定時の年齢は100歳を超えていたともいわれています。

死亡したロンサム・ジョージの剥製は、ガラパゴス国立公園で展示されています。

「ピンタゾウガメ」の分布・生息地

ピンタゾウガメは、ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していました。

生息地のほとんどは標高が低く、乾燥しており、草原や低木地帯だったといわれています。

その環境で、サボテンの果実などを餌としており、特にオプンティア属のサボテンを好んで食べていたといわれています。

「ピンタゾウガメ」の絶滅した原因

ピンタゾウガメは、生存時の個体数はおよそ2500頭程度だと考えられています。

しかし、19世紀半ばごろから生存数が激減し、1971年に「ロンサム・ジョージ」と 名づけられた雄の個体が死亡したのを最後に絶滅に至っています。

その原因として、人間が食用にするために乱獲したことと、人間により移入されたヤギによって餌となるサボテンの果実や草木が破壊されたことによるものだと考えられています。

「ピンタゾウガメ」の生き残りの可能性

ピンタゾウガメは、1959年に絶滅したといわれていますが、その後1971年に「ロンサム・ジョージ」が再発見されています。

再発見された「ロンサム・ジョージ」は、チャールズ・ダーウィン研究所で飼育され、近縁種のメスを持ち込み繁殖の計画もなされましたが、産んだ卵はすべて無精卵であったため、失敗に終わっています。

また、イサベラ島北部のウォルフ火山周辺で、ピンタゾウガメの遺伝子を50%を占める、雑種と思われる個体が発見されていますが、純粋なピンタゾウガメの発見には至っていません。

しかし、現在ピンタ島では、人間が移入したヤギの撲滅活動なども行い、環境の改善に努めています。

この活動は1990年には完了したといわれており、植生は以前の状態に戻りつつあるようです。

そのため、ひそかに生き延びているピンタゾウガメが現れ、また名前をつけられ保護される可能性もあるかもしれません。